1.卒業
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
制服の胸のボタンを
下級生たちにねだられ
頭かきながら逃げるのね
ほんとは嬉しいくせして
人気ない午後の教室で
机にイニシャル彫るあなた
やめて想い出を刻むのは
心だけにしてとつぶやいた
離れても電話するよと
小指差し出して言うけど
守れそうにない約束は
しない方がいい ごめんね
セーラーの薄いスカーフで
止まった時間を結びたい
だけど東京で変わってく
あなたの未来は縛れない
ああ 卒業式で泣かないと
冷たい人と言われそう
でも もっと哀しい瞬間に
涙はとっておきたいの
席順が変わり あなたの
隣の娘にさえ妬いたわ
いたずらに髪をひっぱられ
怒ってる裏ではしゃいだ
駅までの遠い道のりを
はじめて黙って歩いたね
反対のホームに 立つ二人
時の電車がいま引き裂いた
ああ 卒業しても友だちね
それは嘘では無いけれど
でも 過ぎる季節に流されて
逢えないことも知っている
ああ 卒業式で泣かないと
冷たい人と言われそう
でも もっと哀しい瞬間に
涙はとっておきたいの
2.白い炎
作詞:森雪之丞
作曲:玉置浩二
迷子の恋を 抱きしめて
さまよい歩く 墨絵の街
あなたと彼女 バスを待つ
その瞬間(とき) 街は色彩(いろ)を失くした
最後の5(ファイブ)が
押せなかったテレフォン
燃える胸は 熱い痛みです
私 悲しい女の子ですか
頬で涙が 雪になります
自分勝手な 女の子ですか
あなたが好きです
二人を乗せた バスが行く
あなたの部屋と逆の方へ
初めて恋を 声にした
その瞬間(とき) 疾風(かぜ)が夢をちぎった
ためらいばかりを
閉じこめたダイアリー
にじむ涙 白い炎です
私 愚かな女の子ですか
ひとり芝居で夜を旅した
いつも無口な女の子ですか
あなたが好きです
私 悲しい女の子ですか
頬で涙が 雪になります
自分勝手な 女の子ですか
あなたが好きです
3.AXIA ~かなしいことり~
4.初戀
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
書きかけのあなたの似顔絵
似てなくて何度も消したわ
忘れよう そう思うたび
不思議なの 胸が痛くなる
グループで映画を見に行き
さりげなく隣りに座った
触れ合った肩が熱いから
銀幕がかすんで見えない
初戀 心の扉が
少しずつ開いて行くわ
初戀 隠した秘密も
あなたには読まれてしまう
好きよ 好きです 愛しています
どんな言葉も違う気がする
初めての気持ち
横顔に視線を感じて
振り向くとあなたが見ていた
カフェ・テラス 風の絵の具が
薔薇色に頬を染めるのよ
つき合った人はいたけれど
こんなには深くなかったわ
何気無い話をしても
溶けそうな幸福が怖い
初戀 優しい瞳で
真っ直ぐに見つめているの?
初戀 答えを教えて
私って何も知らない
好きよ 好きです 愛しています
そんな言葉じゃ伝えられない
夢見てる瞳
好きよ 好きです 愛しています
どんな言葉も違う気がする
初めての気持ち
5.情熱
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
屋根に哀しみ乗せた列車の
デッキに立ってあなたVサイン
時計の影の下で泣き笑いする
私を元気づけるように
決して好きになってはいけない
自分に嘘をついて生きてたの
別れの切符 胸に押し付けた手を
冷たいねってあたためたでしょう
さよならねって言い出したのは
私の方が先だったのに
動き出す汽車 最後の握手
まだほどけない 離せない
情熱 情熱 愛が燃えてる
ホームの端に二人倒れて
遠いレールの響き聞いていた
優しい腕で強く抱いてくれたら
子供のように 泣きじゃくるわ
もしもあなたを嫌いになれたら
今の不幸はきっとかわせるわ
だけど心は雪に閉ざされたまま
たぶん一生悔やむでしょうね
さよならねって言い出したのは
私の方が先だったのに
燃える瞳で見詰められたら
嘘がつけない あなたが好き
情熱 情熱 愛が燃えてる
情熱 情熱 愛が燃えてる
6.悲しみよこんにちは
作詞:森雪之丞
作曲:玉置浩二
手のひらのそよ風が
光の中 き・ら・き・ら
踊り出す
おろしたての笑顔で
知らない人にも
「おはよう」って言えたの
あなたに 逢えなくなって
錆びた時計と 泣いたけど
平気 涙が乾いた跡には
夢への扉があるの
悩んでちゃ行けない
今度 悲しみが来ても
友達迎える様に微笑(わら)うわ
…きっと 約束よ
降りそそぐ花びらが
髪に肩に ひ・ら・ひ・ら
ささやくの
出逢いと同じ数の
別れがあるのね
あなたのせいじゃない
想い出 あふれだしても
私の元気 負けないで
平気 ひび割れた胸の隙間に
幸せ忍び込むから
溜息はつかない
不意に 悲しみはやってくるけど
仲良くなってみせるわ
…だって 約束よ
平気 涙が乾いた跡には
夢への扉があるの
悩んでちゃ行けない
そうよ 優しく
友達迎える様に微笑(わら)うわ
…きっと 約束よ
不意に 悲しみはやってくるけど
仲良くなってみせるわ
…だって 約束よ
7.青空のかけら
作詞:松本隆
作曲:亀井登志夫
青空のかけら
グラスへと浮かべ
ひと息に飲めば
真夏がしみてくる
海沿いのアスファルト
靴を脱ぎ歩く
陽炎のタップ・ダンス
生きてるって素敵
Ah ヨットの帆に書いたGood-Bye
Ah 気付く頃ね 怒るかしら
追いかけても もうIt's Too Late
Dancin' In The Sky 大丈夫
だけど哀しいステップね
Singin' In The Sky でも平気
わがままな娘とあきらめて
型紙の通りの (優しさの糸と)
女の子なんて (さよならの針で)
望んでも無理よ (想い出を縫うの)
はみだしてしまうわ
Ah 住所録の友達へと
Ah かたっぱしに電話しても
てがかりなど もうIt's Too Late
Dancin' In The Sky 何処 行くの?
長距離バスの停留所よ
Singin' In The Sky 孤独より
長いハイウェイ走るのね
Ah 人一倍不幸なのは
Ah 人の二倍いつの日にか
幸福が欲しいから
Dancin' In The Sky 大丈夫
光のシャワー浴びながら
Singin' In The Sky 一歩ずつ
違う未来を探すのよ
8.MAY
作詞:谷山浩子
作曲:MAYUMI
MAY そんなにふくれないでよ
笑った顔見せて
いつもみたいにおどけて
MAY そんなにふくれないでよ
そのただひとことも
口に出せないの私
困らせてる
今も あなたしずんでても
なぐさめの言葉は
百も思いつくけど…
どれも言えない!
噴水の虹を見てるふりで
「きれいね」とつぶやくだけ きっと
内気だと思ってるね…
だけど言えない!
あなたが魔法をかけた
こんな秘密の庭の中では どんな
言葉もみんなウソなの
MAY 内緒でそう呼んでるの
初めて逢ったのも
まぶしい木もれ陽の中
MAY 声に出して呼びたいな
でもこれ夢だから
醒めると困るからダメ
教えないわ
まるで きゃしゃなガラスの鳥
ふたりでいる時も
自分だけの夢を見て
ばかね私
あなたを喜ばせたい なのに
この夢から出られない 少し
うつむいて微笑むだけ…
だけど好きよ
好きよ好きよ誰よりも好きよ
世界がふるえるほどに いつか
この鳥カゴをこわして
いつも私
あなたを喜ばせたい なのに
この夢から出られない 少し
うつむいて微笑むだけ…
だけど好きよ
好きよ好きよ誰よりも好きよ
世界がふるえるほどに いつか
大きな声で告げるわ
9.砂の城
作詞:森雪之丞
作曲:岡本朗
唇より睫毛のキスが
好きだったけど
後のてれた瞳が一番
素敵だった
別れの時憎んだけれど
今はわかるの
優しさの陰であなたも
悩んでいたと
愛はまるで砂の城ね
出来た瞬間(とたん) 波がさらう
少し悲しいけど 想い出という名の
光る砂が残るわ
こぼれ落ちた涙は何も
恥ずかしくない
あなたひたむきに愛した
誇りだから
嘘をついて大人になるより
夢見る迷い子で
旅を続けていたいの
愛はまるで砂の城ね
潮が満ちれば 壊れてく
でも夢中で建てた 二人の指先に
光る砂が残るわ
愛はまるで砂の城ね
出来た瞬間(とたん) 波がさらう
少し悲しいけど 想い出という名の
光る砂が残るわ
光る砂が残るわ
10.「さよなら」
作詞:斉藤由貴
作曲:原由子
光の中で生まれたら
きっとこんなふうだろうねと
私より一瞬先に
同じこと 言った
あなたの心の扉が
陽に透けて見えた その奥に
あふれる愛の優しさは
泣きたくなる程
笑ったり 手をつないだり
口づけ 交わしたり
「さよなら」 そんな言葉この世に
決してないと思う
「さよなら」 今 言われてもきっと
ずっと好きでいられる
いつの間にあわせてくれた
私のはやさね あるきかた
恋人という二文字を
そっとかみしめた
見つめたり 瞳ふせたり
未来を夢みたり
自由な子供の頃の私
虹をかけあがる
二人で見上げながら感じた
足許のあたたかさ
笑ったり 手をつないだり
口づけ 交わしたり
「さよなら」 そんな言葉この世に
決してないと思う
「さよなら」 今 言われてもきっと
ずっと好きでいられる
11.ORACION -祈り-
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
So close your eyes.てのひらさしのべ
鼓動の速さをお互いに 確かめ
True love comes soon不思議なえにしを
感じためぐり逢いの神秘 今でも
ふとした仕草にも ときめき止まらずに
きれいな額に 前髪が はねて風に 揺れた
愛なら静かに祈るもの 心寄り添い
涙もいつかは報われる 君に教えたね
True love comes soonプリズムのような
光と景色に二人なら 出会った
疑うことのない 瞳を見つめてた
吹き抜けた風に 誘われて 君の頬に触れた
愛ならいつでも時代さえ 越えてゆくもの
急いで傷つくことはない 君に教えたね
愛なら静かに祈るもの 二人寄り添い
急いで傷つくことはない 君に教えたね
12.夢の中へ
作詞:井上陽水
作曲:井上陽水
探しものは何ですか
見つけにくいものですか
カバンの中も 机の中も
探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか
それより僕と踊りませんか
夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか
…さあ
休むことも許されず
笑うことは止められて
はいつくばっては いつくばって
いったい何を探しているのか
探すのをやめた時
見つかることもよくある話で
踊りましょう 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか
…さあ
探しものは何ですか
見つけにくいものですか
カバンの中も 机の中も
探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか
それより僕と踊りませんか
夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか
…さあ
13.いつか
作詞:斉藤由貴
作曲:山口美央子
振り返り 手をかざす 汽車が今 深い息を吐き
微笑んで 微笑まれ 今日 町を出てゆく
さんざめく 草原の輝き 後へ後へ流れ
ためらいも 高鳴りも 今はただ 私見守るだけ
走りだせ 走りだせ 決めたのは 自分自身だから
一人きり 一人きり 淋しい顔は見せずに行くよ
さよなら
ありがとう 幼い日 育み愛してくれた人
ありがとう 忘れずに 光だけきっと守ってゆく
美しく 美しく 風に立て 大空に向かえ
追いかけろ 追いかけろ 生きてる限り止められないよ
この夢
時には この心壊れてしまう程 傷つき果てて
泣きくれる夜が あるとしても
負けないで 負けないで 確かなもの ひとつもなくても
信じたい 信じたい 他の誰とも比べられない
自分を
14.なぜ
作詞:斉藤由貴
作曲:筒美京平
なぜなぜ あなたは私のことを
さけるほど 嫌いになったのか まだわからないの
なぜなぜ 私はそれでも まだこんなにも
好きなんて なんでかな
描いた未来だけ 消えて行く
なぜなぜ ホームで ガラスの向こう
手をふった私に気付かないように 目を伏せたの
なぜなぜ あなたの隣りにいた女のコ
辛そうで 悲しそうで
なんにも言えなくて見送った なぜ?
なぜなぜ 今夜は雨ふりなんだろう
笹の葉の小舟のように 頼りなく ただゆらゆら
なぜなぜ ひとりでおいてくのと あじさいが
泣いている 告げている
あなたとの時間にサヨウナラ なぜ?
15.家庭内デート
16.風の向こう
作詞:斉藤由貴
作曲:いしいめぐみ
風が吹きぬけてく 石畳に咲く ひなぎく
ヒザをついて じっと見つめてた
遠くはるか遠く 私を呼ぶ 優しい声
探しにゆこう あてもないけれど
どしゃぶりの雨 ひとりぼっちの朝
でもホラ 雲の向こう 陽ざしがのぞいてるよ
涙ふいて 前を向いて 足許チカラ込めて
歩いてゆこう きっとゆける 道は 道は 続くよ‥どこまでも
辛く悲しい時 何をすれば いいのかしら?
私 抱いて ママはこう言った
“誰かのために その笑顔のために
自分なりの 愛のキモチ 分けてあげなさい”と
私らしく ありのままで いつもココロ 開いて
やってみよう きっと出来る きっと きっと 出来るよ
どしゃぶりの雨 ひとりぼっちの朝
でもホラ 雲の向こう 陽ざしがのぞいてるよ
涙ふいて 前を向いて 足許チカラ込めて
歩いてゆこう きっとゆける 道は 道は 続くよ‥どこまでも
17.KIZUNA
作詞:大森祥子
作曲:澤近泰輔
あなたの胸 触れるそのたび
火傷しそうな真摯な情熱
世界中を敵に回したって
目指したならどうぞ 貫いてください
男は蝶々で 女は花で
空(くう)と大地とでも 同じ明日(あす)を選べるの
時に流され 距離にはなされる絆なんて絆じゃない
思うまま生きて そして
昇った天辺(いただき)から見える景色を教えて いつか
私の胸 抱かれる時は
子どものように 泣いてもいいの
だけど一歩 世界に出たら
勇気持ってどうぞ 戦ってください
喜びは風が 嘆きは雨が
報せてくれるわ いつもそばに感じてる
恋に堕ちてく 愛に溺れてく私のこの幸せより
叶えたい願い それは
“あなたの追う美しいもの 壊されないで 永遠に”
東が西に 宇宙(そら)が海になる事件さえ起こり得るのが
人生としても きっと
二人描く温かい夢 泡沫じゃない 信じてる
時に流され 距離にはなされる絆なんて絆じゃない
思うまま生きて そして
昇った天辺(いただき)から見える景色を教えて いつか
18.朱い夢
作詞:齊藤恵
作曲:齊藤恵
遥か君と望む空 きっと私 知らないところ
永く険しい時を旅してる 風の話を聞かせて
鼓動響く夜明け前 鎮まる心
鮮やかな 鐘の音が 希望の彼方へ
朱(あか)い夢に燃ゆる人 幼い命背負い
蒼い星を映し出す 愛を守り抜く瞳は
輝き続ける 何より美しく
きゅっと君とつなぐ手を どんな時も 離さないよと
勇む背中見送る切なさに 永遠誓う口づけ
悔しさうずく傷口に 涙こらえて
その痛み 少しでも あずけて下さい
純白(しろ)い未来(あす)を詠う人 尊い命照らし
漆黒(くろ)い髪がたなびけば 愛を通わせたふたりの
祈りを灯して 静かに滲む月
朱(あか)い夢に燃ゆる人 眩(まばゆ)い命捧げ
黄金(きん)の大地(みち)を踏みしめる 愛を貫いた拳を
天空(おおぞら)掲げて 奇跡の日が昇る
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